その他
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今回も、初めて参加してくださった方がありました。朝早くから、ご参加いただき誠にありがとうございました
去る1日、エイプリルフールの日にこんな投稿をいたしました。
「朝起きたら、家の前にキリンがいました」
…という突拍子もない投稿をしたのですが、実はこれウソではなくて本当なのです(^^ゞ
詳しくお話ししますと・・・お寺の駐車場の一角に、子どもたちが遊べるキッズスペースがあるのですが、この程そこに「約2mほどのキリンさん」がやってきました!
正確に申しますと、背中に乗ることもできるキリンのオブジェで、あっという間に子どもたちに大人気のスポットになりました。
さて突然ですが、ここでクイズです。
問題:「キリンの首はなぜ長いでしょうか?」
・・・
子どもたちにも同じ質問をしてみたところ、次のような答えが返ってきました。
・高い木の上の葉っぱを食べるため
・それを、子どもたちに分けてあげるため
・敵から身をまもるため
と、いろんな答えを出してくれました。
これ、すべて正解です
▼今から何千万年も前に生きていたキリンの先祖は、現在のキリンよりも体が小さく首も長くなかったようです。そのころは、森の中にすみ木の葉を食べてくらしていました。
ところが、やがてキリンの先祖は森を出て草原でくらすようになりました。これはほかの動物、たとえばゾウや水牛でも同じですが、草原でくらすようになると、動物はあしが長くなり体も大きくなるんですね。
草原は広々として見晴らしはいいのですが、逆にそれが敵に見つかりやすいという欠点になります。動物がそこで生きていくためには、速く走ることができたり体が大きくなければなりません。
それで、キリンの先祖も長い足をもつ体の大きな動物に進化していったのです。
草原でくらすようになったあとにも、首の長いキリンとあまり長くないキリンがいたようです。
首の長くないキリンは、水を飲むときに前あしを折って体を大きくかがめなくてはいけません。キリンはとても体が大きい動物です。そのような大きい動物が、水を飲むたびにかがんでいては、猛獣におそわれたときにすぐ逃げ出すことができません。
また、急に立ち上がろうとして、あしの骨を折る危険もあります。このように首の短いキリンは生きていくのにあまり都合のよい体ではありませんでした。
そこでいつのまにか首の短いキリンは絶滅してしまい、首の長いキリンだけが生き残り子孫を増やしていったのです。
つまり首が長くなければ、生きていくことができなかったというわけです。
そのほかにも、首が長いことの長所はいくつかあります。首が長ければ、ほかの動物がとどかないような高いところにある木の葉を食べることができますし、また背が高いので遠くの敵をいち早く見つけることもできて安全なのです。
先日も子どもたちの前でこのような話をしました。その上で、僕はもう一つこうかもしれないよという考えを伝えました。
それは、もしかしたら「キリンさんは遠くを見ながら大切な仲間を探しているのかもしれないよ」という想像です。
広いサバンナで、一人迷子になった時もすぐに大切な人を見つけられるように、長い首になったのかもしれないよ、と。(ま、人というかキリンですが^^;)
実際、キリンは社会性の高い動物だそうで多くのキリンが一方の方向を向くと、反対方向を向いていた少数のキリンもそれに合わせて同じ方向を向くそうです。
図鑑には、こうした記述が乗っていてこれからも子どもたちはたくさんの知識や勉強をすることになるかと思います。
ですが、いつどんな時だって想像力を膨らませて「もしかしたら、こうかもしれない」と考えることは自由なんだよ。ということを伝えました。
実は、今秋に僕がこのお寺の正式な住職になる「晋山式」という一世一代の儀式があります。
前の住職である父は、就任時に「石造りの五重の塔」をお寺に寄贈しました。
僕も何か記念になる物をと考えたあげく、、このキリンさんを新たにお寺のシンボルとして置かせていただきました。
これから、隣のこども園に通う子どもたちが「無事に帰るかな」「明日も来てくれるかな」と首を長くして待っている、そんな存在になれば良いなと思っています。
また、実はすでにそんな風に地域の皆さんの無事を願う存在がお寺にはおります。
それが、仏さまなのです。
キリンさんは、ここでみんなのことを優しく見守っているよ。そして、お寺の中には、同じようにみんなの幸せを願う仏さまがいるんだよ。
というお話しをしたら、子どもたちはウンウンとうなづいて聞いてくれました。
新年度になり、小学校に上がるお友達もいます。はじめは慣れない環境に戸惑ったり、不安なこともあるかと思いますが、失敗を恐れずのびのびと成長してくれたらと思います。
また、キリンさんも和尚さんもいつでもお寺で待ってるよ!と言って先日の卒園式では、送り出しをしました
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《キリンさんのお名前を大募集しています!》
▼ https://forms.gle/STvf5ZdCVALQ4Anp8
※回答の締め切りは、4月30日(土)まで
【次回の「月例坐禅会」は、5月1日(日)あさ5時半~/予約不要・参加無料です。】