その他
その他
・3月16日深夜、東北地方で発生した地震によって被災されたすべての方にお見舞いを申し上げます。
・疫災、戦災、天災という有事に加え、身の回りの様々な悩みが重なると心への負荷が許容を超え健康面に害を及ぼすこともございます。まずは、皆さま自身の身心を第一に考え、日常生活に支障のないようにお過ごしになられることをお勧めいたします。
・僕は、人間の「悲しみを受容できる量」には、人それぞれ限界があると思っています。心の中に、ガラスのコップがあって…感情がある一定の量を越えてしまうと溢れてしまう。つまり、日常生活が送れなくなってしまうということです。
ですから、個々の感情の許容量を把握し、溢れそうになったら一休みしたり、過剰摂取した情報を遮断する必要があろうかと思います。それでも、平和について考えることや、できることはあります。
・仏教では、遺経というお経の中で『世事に参預し好みを貴人に結ばない』という言葉が出てきます。これは、僧侶として時事の政治経済・権力には近づかないようにという教えです。
よって普段はあまり政治問題について言及しないようにしておりますが、昨今の国際情勢は看過できないものがあります。
しかしながら、どちらか一方に肩入れするということは、一方を敵視するということ。これは仏教徒としては、どうなのか・・・という自問自答の日々です。
・あえてすべてを否定的にとらえると、、、
テレビは偏向報道だ。西側諸国の思想あるいは自国に都合のよい話ばかり流している。
一方ネットは、フェイクニュースばかりだ。好きな情報ばかり入手してしまうから、自分の思想を無闇に肯定してしまう。
…こうしたことばかり考えると何もできなくなってしまいます。
・平和を語るには、戦争の状況を正しく理解しなければならないと思っております。
こんな風に生活ができるのも誰かが今守ってくれているおかげであるということに想いを向け、行政機関や国土を守る防人の方はじめ第一次資料に基づく事実を伝えてくださるジャーナリストの方に改めて感謝したいと思います。
非戦を誓う仏教寺院においてどちらかの勢力に肩入れすることは、また新たな火種を生むことに他ならないというご指摘も重々承知しておりますが、ロシアの西の端に接しているのがウクライナならば、東の隣国は日本です。
・私は(私の理解する範囲において/国際法に則り)間違ったことをしている友人には、その間違いを指摘するのが真の友達だと考えます。それを念頭に、双方の国民の方々に一刻も早く平穏な日々が訪れることをお祈りいたします。
そして、私たちのかけがえのない日常を守るためにもできることを模索していきたいと思います
戦争が終わって平和になるんじゃない。
平和な毎日に戦争が侵入してくるんだ。(谷川 俊太郎)