その他
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第104回坐禅会(参加者:13名)
今朝も多くの方にご来山いただきました。ベテランの方から、最近参加されるようになった方まで、様々なご縁により集いし参禅のお仲間であります。
その中には、大学教授の先生もおられました。せっかくなので、おつとめ後の茶話会でいろんなお話を伺いました
・静岡の人口流出問題
・新学部立ち上げの話
・リモートや動画ツールによる弊害
…などなど、多岐にわたり意見交換させていただきました
とくに印象的だったのは、「(コロナ禍における)他者とのかかわり」です。やはり、YouTubeなどネット媒体の発達により生活が便利になった反面、自分の好きな情報だけを収集してしまう偏りや、受け身姿勢が問題であると。
あらゆる意味で、他者との距離が重要視される昨今。生きている限り、どうしても自分以外の存在と関わる機会が生じます。そんな時、闇雲につっかかる「否定脳」・盲目的に同調する「うなづき屋」・「無関心」あるいは「ことなかれ主義」反対に「多干渉」…と、相手との接し方には、無意識のうちに自分の癖が現れることもあります。
知らず知らずに相手を傷つけるヘイトスピーチに加担してしまうこともあり、発言には気をつけなければなりません。ただし、それを恐れるあまり自分の主義主張を緩めることもナンセンスだと思います。
相手の立場や気持ちを慮り、その上で言葉を選びつつ、議論を交わす。こうした「対話の練習」が必要なのではと常々考えております。
そのためにも大切なのは、「自分自身との対話」です己の中にも、その日の感情や体調により千差万別の自分が存在します。はたして、その日の自分とちゃんと会話しているでしょうか。
まずは、身体と心の健康を第一優先にし、自分自身に余裕をもたせることが肝心なことです。
「余裕」とか「ゆとり」という言葉に抵抗のある方もおられるかもしれません。
勤労多忙の美徳はありますが、「心の余白」を確保することで、他者のことも考えられるスペースが生まれます。
パソコンもスマホも容量が大きいほど作業もはかどるように、自分の器を大きく育てることで出来ること・考えることの範囲も増えていきます。
もちろん、小さい器、形がいびつな器もありましょう。大事なことは、それぞれの心の器を磨いて大切にすることだと思います。
夏期は、(本堂向かって左側にある)茅葺屋根のお堂「坐禅堂」にて開催しております。参加ご希望の方は、お気軽にお立ち寄りください。
【次回の「月例坐禅会」は、7月1日(木)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】