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第九十五回坐禅会(参加者:9名)
2月に入り、今朝も暗い内から坐禅を組みました。
私事ですが、今月は誕生月ということもあり、昔から何やら「挑戦」する機縁に恵まれます。
20代の頃には、
永平寺に修行に行ったり、(修行後)世界最大のバンジージャンプを飛んだり、医療関係者の御前で講演を依頼されたり…と、様々なことがすべて2月に起こりました。
今も、本業の傍らいくつかのオファーを戴いており、新境地に身の引き締まる思いであります
「急いては事を仕損じる」ということわざの通り、このような時ほど基本に立ち返り、浮き足立たないように留意して参りたいと思います。
《追記》
※現在、本堂の東司(とうす:トイレ)を改修工事(バリアフリー化)しております。参詣者の皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
【次回の「坐禅会」は、2月15日(月)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第九十四回坐禅会(参加者:7名)
本日は、新年最初の月例坐禅会でした。
今朝も寒い中、7名の方々がご参加くださいましたその中には、受験を控えた中学生の男子もおり、参加者皆んなで応援し送り出しました
大変な時世ですが、合格を祈願したいと思います
祈願といえば、本日は「新年の御祈祷会」も行いました。と申しましても、例年のように大勢の方にご参詣いただくことは難しいと判断し、寺院関係者のみ「内献(ないけん)」という形で営みました。
やり方は違えど、檀信徒各位、地域縁者の皆さまの身体健全・家内安全・交通安全等、心願成就することを祈念する気持ちに変わりはありません。
まずは、各位体調管理に十分留意してお過ごしください。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
【次回の「坐禅会」は、新年2月1日(月)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第九十三回坐禅会(参加者:11名)
いよいよ、今年もあと半月となりました。
本年は、新型コロナウイルス(COVID-19)の発生により、私たちの日常に多大なる影響がもたらされました。
当寺におきましても、ご来山時の「アルコール手指消毒」や「ソーシャル・ディスタンス」の徹底など感染拡大予防策を講じてきました。
個人の感覚では「大丈夫だろう」と思うような場面でも…お寺という場所柄「ご高齢の方」や「お経を発声すること」もあるので、とりわけ多くの皆さまの不安感を払拭できるよう対策に努めた一年でした。
さて、添付の写真には「去年なかったもの」がいくつか映り込んでいます。
まずは「アルコール消毒液」と、3月上旬「臨時の寺子屋」の際にみんなで描いた「巨大ラクガキ」。今年1月に改修工事が完了した「新本堂」そのもの。
そして、目には見えませんが…
様々な人との「ご縁」です。
当坐禅会にも、新たなお仲間が多数ご参加くださいました。この日も、受験に合格した!という学生さんも参禅されましたおめでとうございます
大変な世情にあっても、
花は咲き、空はめぐります
去る年に感謝し、
来る年の多幸を願いましょう
当山では、
歳晩12月31日(木)
よる11時より
恒例の『除夜の鐘』を行います。
※今年は、飲食の振る舞いはありません。また、混雑を避けるために時間を拡大して開催いたします。
どうぞ、防寒対策をしてご参詣ください
【次回の「坐禅会」は、新年1月15日(金)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第九十二回坐禅会(参加者:7名)
12月に入り、グッと気温が下がったのを感じました
私ども曹洞宗の坐禅は、面壁坐禅(めんぺきざぜん)と申しまして、達磨大師が洞窟の壁に向かって9年間坐禅を行ったという故事に倣い、内側ではなく外側(壁側)を向いて坐禅を組みます。
堂頭和尚(どうちょうおしょう)というその道場の責任者、つまり住職は内側を向き対坐坐禅(たいざざぜん)することもあります。
私も僭越ながら、はじめに堂内を一周(連策)した後、対坐し端坐いたします。
すると、
真正面に鎮座されてる「ご本尊 釈迦牟尼如来さま」と相見することになります。
作法の上では、
目は開けて斜め下方(約半畳先)に視線を落とすことになっておりますが、、
未熟な私は、たまに本尊さまと目が合うことがあります
そんな時…
自分に怠け心があると、
((『それで、いいのか?』))
と、問われている気がします。
反対に。
休む暇もなく、
眼前の課題に邁進している時なぞは、
((『頑張りなさい』))
と、言われている気がしました。
もちろん、仏さまは動いたりしません。
ただ、私の心が動いているだけです。
それも、
自分勝手な思惟ですので、公然と申し上げるのは憚られますが、誤魔化しようのない今の私です
将来、この文章を読み返すことを想像するだに恥じ入るばかりですが、、
少なくとも仏さまと真っ直ぐに向き合えるような人生を歩んで参りたく思います
【次回の「坐禅会」は、本年最後の祝祷日12月15日(日)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第九十回坐禅会(参加者:13名)
11月に入りまして、1日早朝にはいつもの如く坐禅会を行いました。
今回は、初めて参加してくださった方が2人もおられ、久しぶりにご参加された方もいらっしゃいました
「自分の時間ができたので、参加してみようと思いました。」
「今日は、日曜日だったので来れました」
「半月に一度、眠たい日もあるけど…何だか参加しちゃう」
皆さまそれぞれに、ご参加の理由や背景があれど、坐禅の時間は同様に端坐されました。
袖振り合うも他生の縁と申しますが、
坐禅をともに行じるお仲間と出会えるのも良い機縁かと思います
どうぞ、それぞれのペースでご参加いただければ幸いに存じます(^人^)
【次回の「坐禅会」は、11月15日(日)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
《お知らせ》
明日3日(火)あさ8:30〜
境内一斉清掃として、墓地を中心に大掃除を行います。(雨天延期)
第八十九回坐禅会(参加者:11名)
早朝
山の向こうよりゆっくりと陽光が射し、
辺りがだんだんと明るくなってきます。
車の音もなく、
聞こえるのは、鳥の声に腹の虫(๑˃̵ᴗ˂̵)
静かな環境に身を置くと、
普段気づかない音や香り、そして心に出会うことがあります。
坐禅は、何かを得るための時間ではなく、「気づく時間」ともいわれます。
もっとも、これも「気づきを得るための時間」という目的意識を持ったものではありません。
ただ坐る。
これが答えであり、目的です。
新たな事象や、課題を前にした時。
理から入る方と、まず行動される方があろうかと思います。
どちらが善し悪しということではありませんが、
禅の教えは、実践することに重きを置いています。
相手が食べている食べ物の味を知るためには、言葉で説明するよりも「同じものを食べる」方がより深く理解できるように、、
五感すべてを頼りに行じることで、目の前にあるものをより明確に見ることができるかと思います。
今あなたに見えてる世界が、不条理で空虚なものであるならばなおさら…先ずはそう感じる自身の心と向き合う必要があると、僕は思います。(もちろん、身体の健康が第一優先ですが)
今日も、新たに参禅された方がおられました。朝早くからご来山いただき、有り難うございました
最近、『早朝以外の時間帯で坐禅できませんか?』というお問い合わせが増えて参りましたので、毎月1日・15日に行っている月例坐禅会のほかに、夕刻や夜の坐禅も検討中です
※ご要望などございましたら、お寺までご一報ください。
【次回の「坐禅会」は、11月1日(日)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第八十八回坐禅会(参加者:10名)
10月に入り、朝の気温がグッと下がって参りました。
今朝は、本堂の椅子を片付けたため、いつもより広々とした堂内で坐禅を組みました。
…と言いますのも、
この後地元「庵原中学校」の生徒さんが約70名坐禅体験に来てくれる予定になっていたからです
(※その模様は、別記にて)
坐禅のあと、
曹洞宗の大本山永平寺にて
第79世貫首 福山諦法 不老閣猊下ご退董の報について少しお話しをいたしました。
▼詳しくはこちら
(https://www.fbc.jp/news/sp/news162520602.html…)
当地の静岡新聞にも掲載があったようで、坐禅会の長老もご存知でした。
また、かつて当山の住職でもありました永平寺第77世 丹羽廉芳禅師との思い出話にも花が咲き、永平寺に拝登した時のことを皆さん懐かしそうに語ってくださいました
▼「丹羽廉芳禅師」についてはこちら(https://ja.m.wikipedia.org/…/%E4%B8%B9%E7%BE%BD%E5%BB…)
今夜は、中秋の名月です
禅を日本に伝えた永平寺御開山 道元禅師もこの時期、観月をされたという伝承が残っております。
(▼https://www.sotozen-net.or.jp/newst…/chusyunomeigetsu.html)
皆さまも、しばしお月さまを眺めてみてはいかがでしょうか
【次回の「坐禅会」は、10月15日(木)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第八十七回坐禅会(参加者:10名)
暁天如常。
きょうてんにょじょう。
本日も、いつもの通り坐禅を組みました。
私(住職)が、かつて修行生活をしていた永平寺(福井県)では、
この「暁天如常」という言葉を毎日のように使っていました。
暁天(ぎょうてん)とは、明け方の空という意味で、
暁天坐禅(きょうてんざぜん)とは、早朝に行う坐禅のことです。
「如常(にょじょう)」とは、
‟常の如く”「いつもの通り」という意味があります。
いつもと同じ時間。同じ場所。
参禅者の皆さまと、いつも通り静かに坐ることができる有り難さ。。
かけがえのない日常に、改めて感謝したいと思います
…
一方、私にとっての日常と貴方にとっての日常は違うということも承知しておかなければなりません。
昨日も、急なご訃報が三件あり東奔西走しておりました。(内、一件は親族の弔事でした。)
いつもと同じく、丁寧にお見送りのお手伝いをさせていただく所存でございます。
今日も普段と変わらぬ一日が送れる、と思っていても・・・
人生何が起きるか分かりません。
いたづらに不安を煽るのはいけませんが、、
「日常を大切にしよう」と、日々思いを新たにすることが良い人生を送る秘訣かもしれません。
どうぞ、今日もよき一日を
《追記》
毎週火曜日あさ9:10頃〜
FMしみず「マリンパル・モーニングカフェ」にてラジオトークがあります。
https://mrn-pal.com/program/morning-pal/
【次回の「坐禅会」は、10月1日(木)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第八十六回坐禅会(参加者:11名)
日中には、夏の終わりを感じさせるツクツクボウシが鳴く今日この頃。
セミもまだ眠る朝5時。
本堂には、空調要らずの涼しい風が通り抜けました。
本日も、こちらの投稿をご覧になり始めて参加される方がありました。(なんと、出社前にも関わらず立ち寄ってくださいましたありがとうございます。)
"子供たちに良き思い出を"
という旗のもと、#妖怪道怨博 と題し、8月1日より、お寺で「肝試し」や「怪談」を実施しました。
おかげさまで、延1,000人以上の方にご来場頂き、密を避けつつも盛会の内に幕を降すことができました
坐禅会に参加されているお父さんも、お化け役として共に駆け抜けてくださいました本当にお疲れ様でした
かわって、当山の今後について少しお伝え申し上げます。
これから、秋口にかけてお寺の一大行持が予定されております。本日は、その開催の協議のため、会合が開かれました。
《本日の予定》
5:30「坐禅会」
9:15「ラジオ出演」
13:00「総代会(役員会)」
14:00「寺院会議」
18:00「通夜諷経」
と、一つの準備と片付けを同時進行しながら、諸事綿密にあたりたく存じます。
お寺の大事が決まりましたら、
随時ご報告をさせていただきます。
まずは、お檀家様、地域の皆様、近隣有縁の御寺院様に関わる事項より優先的に応対しておりますので、これよりメールやお電話をいただいた際、連絡が滞る場合がございます。
身体一つ心臓一つの小さき人間ですので、
ご返信が遅くなることもあろうかと存じますが、何卒ご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。
何はともあれ、
季節の変わり目ですので、自分自身の体調管理を徹底し、丁寧な日常底を大切にして参ります。
皆様も、どうぞご自愛ください
【次回の「坐禅会」は、9月15日(火)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第八十五回坐禅会(参加者:14名)
1日は、あさ5時半から本堂にて坐禅を組みました。
本来なら、坐禅堂にて行うのですが…
思いもよらないご縁から、今月29日まで、とあるイベントに使用するため場所を移して端坐しました
そのイベントというのは、
#怪談 #肝試し といった少し背筋が凍るホラーイベント #妖怪道怨博 です
▼ 詳細・住職の想いはコチラから
https://www.facebook.com/1676970092573578/posts/2736431993294044/?d=n
境内には、早くも「傘おばけ」や「髑髏」が出現し、暗くなるのを待っています
お寺を会場に本格的な肝試しをするのは初の試みとなりますので、(あまり驚かれないよう)坐禅会に参加する90歳近いベテラン勢の皆さまにもあらかじめご報告をいたしました
すると、
『なぁに、わしらが青年団だった頃はよくやっていたよ。』
『あの頃は、お墓も使っておばけ役として待ち構えていた。待っている時間が一番怖いんだよな(笑)』
と、かつての思い出を語ってくれました。
娯楽の少ない村で、年上のお兄さん・お姉さんが子供たちを楽しませるために、様々な工夫をしてくれたそうです
(お寺側は、「怪我のないように」と黙認していたとのこと。)
開催前に、大先輩方から少し背中を押していただいた気がしました。
そして、なんと坐禅会終了後…参加者の皆さんで「肝試しの装飾」まで手伝ってくださいましたうらめしや〜どころか、あさめし前にご助力いただき有難うございました
9時過ぎからは、SBSラジオにて「妖怪道怨博」の告知をさせていただきました
終わって。
法事が2件あり、いつもと違う境内の様子をお詫び申し上げ、いつもと同じく丁寧にご回向(読経)申し上げました。
午後から、最終仕上げを施し何とか初日を無事終えることが出来ました。
参加者の方からは、
「思ったより、怖かった」
「イベントが少なく、寂しい夏だったので良かった」というお声を多数いただきましたました(^人^)
初日ということで、不備も多々あったことかと存じますが、ご来場頂き誠にありがとうございました!
この模様は、地元静岡の各局(テレしず、あさひテレビ、静岡第一テレビ)にて、近日中に放映されると思われます
宜しければ、ご笑覧ください<(_ _*)>
《追伸》
※現在一乗寺では、『オバケ役』のスタッフをゆる〜く募集中です。一緒に手伝ってくださる方は、お寺までメッセージを送ってください
初日が終わった時、全身汗でびしょ濡れでした#おばけダイエット としても、どうぞ
【次回の「坐禅会」は、9月1日(火)あさ5時半~、予約不要・参加無料です。】
第八十三回坐禅会(参加者:14名)
本日も、はじめて参加してくださった方が二人おられまし
坐禅のあと、お話を伺うと…
意外な接点が✍️
現在、私は
毎週火曜日、地元のラジオ番組FMしみず・モーニングパ
▼ https://mrn-pal.com/
一人目は、その後に続く番組でお話をされている大学の先
二人目は、先日ご不幸のあったお家のお嫁さんが坐禅に参
お二人とも、東京が活動拠点とのことですが、今般のコロ
こうして人の流れや生活そのものを変更せざるを得ない状
…✍️
一方、当坐禅会は
今までほぼ地元のベテラン参加者の方が固定で参禅されて
しかしながら昨今、このFacebookページをはじめ
平生なら、有り難いことであります…と申し上げ言葉を締
あらゆる事態を想定して発信しなければならないと自省し
そこで。
非常に苦慮いたしましたが、
当面『坐禅会の開催を自粛』することにいたしました。
(※誤解のないように…✍️本日の坐禅会前に、寺院内で相談の上決めておりました。
現在、各地にて非常事態宣言が発出されております。これ
したがいまして、誠に恐れ入りますが
まずは「1ヶ月半の中止」とさせていただきます。
※この間に、「夕刻坐禅会(仮)」や「随坐(各人が随意
次回は、いよいよ暖かくなってきましたので、正式に「坐
また、本堂改修に伴い2年以上使用出来なかったことや、
情勢により、延期の可能性もありますが、
ぜひご参加いただければ幸いです。
それまで、どうぞご自愛専一にお過ごしください🙏
#人を恐れない
#逆境が人を成長させる
【次回の「坐禅会」は、6月15日(月)あさ5時半~、
【月のウサギ】
☁🌕☁
むかしむかし、あるところに
ウサギとキツネとサルがおりました。
🐒
ある日のこと。疲れ果てて食べ物を乞う老人に出会い、3匹は老人のために食べ物を集めます。
🐕
サルは山で木の実を拾い🌰
キツネは川で魚をとってきました🐟
ところが、ウサギはあちこち探し回ったのですが、何も持ってくることができませんでした。
🐇
そこで悩んだウサギは、サルに山で柴を刈ってきてくれと頼み、狐にはその柴を焚くように頼みました。
2匹は、不思議に思いましたが言われた通りにしました。
そして、、
柴に火がつき、炎が上がった時です。
🔥
「ぼくには何も差し上げる物がございませんが、あなたにぼくの持っているただ一つの物を捧げることができます。どうか心からの施しをお受けください」
言い終わるやいなや、ウサギは赤々と燃えさかるたき火の中にとびこんだのです。
すると不思議なことに、その炎は一本の毛も焼かずウサギの体を包み込みました。
ウサギの真心に打たれた老人は、たちまち輝かしい帝釈天(たいしゃくてん)の姿になり、そっと両手にウサギを抱きあげました。
『このウサギは私をもてなす物が何もないからと自分の体を犠牲にした。このような尊い行いは世界中に知らせなくてはならない。』
こうして今でも、
満月のたびに、帝釈天が描いたウサギの姿が月の面に現れて、私たちに慈悲の徳を説いてくれるようになったのです。
(「兎本生物語(うさぎほんじようものがたり)」より)
☁🌝☁
皆さんは、この物語を読んでどのように感じましたか?
私は、、
子どもの頃にこの絵本を読んだとき、ただただ『ウサギがかわいそう』と思いました。
10代の頃には、『自己犠牲はカッコいい』という妙なヒロイズムにかられ、
いまは『ウサギには、人生の中で大切なものが見つかったのかもしれない』と感じるようになりました。
人生にとって一番大切なものとは何か?
この答えは、十人十色だと思います。誰とも比べようがありませんが、誰もがそれぞれの場所で大切なものを守っています。
いま、世界中で猛威を振るう #新型コロナウイルス の影響で、この大切なものが脅かされています。
平生、何らかの圧力や理不尽な働きで「一個人に対して大切なものが脅かされる場合」、それは裁判やメディア媒体等を通して訴えることができます。
しかし全世界同時に大切な日常が奪われつつある昨今、どこに感情をぶつけてよいか分からない…という方も多いのではないでしょうか。
・・・✍
この物語に出てくるウサギは、お釈迦さまの過去世(前世)の姿であるとされております。
今日(4月8日)は、お釈迦さまの誕生日🌸
いまの世界にお釈迦さまがいたら、何とおっしゃるか・・・などと凡夫の私は考えてしまいます。
『きっと、このようにおっしゃるだろう』…と分かったような顔で、仏教用語を説くことは避けるべきだと感じています。
なぜなら、今まさに火の中で身を焼かれる思いで生活をされている方が大勢おられるからです。
まずは、日常の生活を最優先に。
経済活動や人の流れそのものを制限されてしまった世界で、いま何が起こっているか、いつまで続くのか。
この現状に、まずはしっかりと向き合う必要があると考えております。
当山でも、できる限りの感染予防対策を講じ、参詣者の方の不安を少しでも払拭できるよう努めて参ります。
(また、ご供養の小規模化・やり方については個別のご相談に応じております。)
人間には、弱い部分がたくさんあります。
それは、お釈迦さまの時代から変わらない苦しみの種でもあります。
しかし、過去から学び「考える」ことはできます。
この物語の主人公は、ウサギですが
キツネもサルも同じ世界の住民であり、それぞれが与えられた課題や最適解を探して生きています。
誰にどんなことができるのか、してはいけないのか。
いま、あらためて「人生にとって一番大切なものを見直してみませんか」
🌝
ときに今夜は、「スーパームーン」
月が地球に接近して、普段より大きく見える満月の日です。
もしかしたら、
空の上からウサギさんが『自分が去った後の世界は、どうなったかな?』とのぞいているかもしれません🐰
《おうちの方へ》(補足事項)
・このお話は、「布施行(ふせぎょう)」を説く仏教説話です。布施とは、金品に限らず「分け隔てなく施すこと」を表します。※ただし、これは「何でも我慢だ」「捨て身になれ」ということではありません。
・他人から見れば、「そんなことに命をかけてどうなる」と思うようなことがあります。ですが、人生をかけて熱中するものや人に出会えたことは、幸せなことかもしれません。
・「命を大切に」ということは、言うまでもありませんが、「頂いた命をどう使うか」ということをこのウサギは教えてくれたのだと思います。
#ジャータカ物語
#三獣行菩薩道兎焼身語
#花まつり
#StopTheSpread
(文責:崇元)